本当の本当にこいつバカだな。星野源「働く男」を読んだ。
星野源のエッセイ本です。
本のまえがき部分の一文に共感し、買いました。
まえがき部分↓
働きたくない。
昔は違った。
働きつづけることが自分のアイデンティティだった。
本を読んで〜才能溢れる男じゃなかったの?〜
ドラマ 逃げ恥にどハマりして、星野源が好きになりました。
今まで星野源についてなにも知らなかったので、調べてみるとすごい奴で驚きました。「歌に芝居に執筆とマルチな才能が溢れる男」。
完璧ミラクル人間か。
そんなイメージでこの本を読んだら、つくづくメディアの独りよがりな発信に少しうんざりしました。
だって全然違う。
星野源は「文書も、芝居も才能がない」と言われ、「歌は自信がなかった」。
でも、星野源はそれでも好きだからやりつづけてるんだと。
才能があるからやるのではなく、才能がないからやる、という選択肢があってもいいじゃないか。
そう思います。
いつか、才能のないものが、面白いものを創り出せたら、そうなったら、才能のない、俺の勝ちだ。
ここまでだと単に「一生懸命努力して勝ち上がってきた強かな男」なんですが、星野源はそんなカッコイイ男でもない。
だって、本には
"女の子を家に連れ込みたい"
って書いたり
急に"う◯こ"って
書き出したりと
欲望むき出しで、
卑猥な言葉もたくさんあって、
星野源の中身は中学生か、ってほど。
しまいには
星野源が9年前に書いた短編小説みたいなのがあって、夫婦の出来事を書いているんですけど、
コイツ全然、女のことわかってないなって思えるくらい、ツッコミどころ満載。
くだらなくてバカだなーって思うほど人間味をガンガン出してくる。
強かで真っ直ぐなくせに、欲望むき出しで穴だらけ。
……そんなんズルいわっっ。
もっと好きになってしまうよ。
…
…なにが言いたいことかと言うと、
女はつくづく真っ直ぐでバカな男を好きになってしまう、バカな生き物だなーと同時に実感した本でした。